古代魚

古代魚の飼育と進化~原始的な熱帯魚

古代魚の飼育と原始魚類の進化を解説。

古代魚について

古代魚の魅力は何と言っても、その個性的な容姿。いかつい硬派な面構えには、いかにも遙かな時代から逞しく生き抜いてきたというような雰囲気があります。そんな古代魚を眺めているだけで、きっと恐竜時代の世界に浸れることでしょう。

古代魚の多くは熱帯魚として飼育することができます。比較的、大きくなる種類が多いため、大きな水槽を準備する必要はありますが、その大きな体も、ますます迫力に拍車をかけ、古代魚の大きな魅力のひとつと言えます。

このサイトではアクアリウムの世界で誤解されやすい古代魚の起源と進化について、原始魚類に関する最新情報をもとに、現在も生き残っている古代魚の正体を暴いていきたいと思います。

分類

古代魚は大きく次のように分けられます。

原始的で起源の古い古代魚

古生代と中生代に繁栄した魚類の形質を今なお受け継ぐ古代魚です。ほとんどの種類が学術的にも古生物の定義に当てはまります。巨大化する種類が多く、飼育は困難です。

ヤツメウナギ、ラブカ、ギンザメ、シーラカンス、チョウザメ、アミア、ピラルクー、ナイルアロワナ(ヘテロティス)

原始的で起源の新しい古代魚

学術的には古生物ではありませんが、原始的な形質を受け継いでいる古代魚で、生物学的には系統的遺存種(いわゆる生きた化石)とされる魚たちです。恐竜が絶滅してすぐの頃には、ほとんど同じ姿をした魚が泳ぎまわっていたと考えられています。

ネオケラトドゥス、ポリプテルス、ガーパイク

高等で起源の新しい古代魚

学術的には高度に進化した高等魚類ですが、見た目が原始的で迫力満点の最高に魅力的な古代魚です。祖先の多くは恐竜時代以前に出現していますが、現生の種類とは全く違った姿をしていました。

アロワナ、レピドシレン、プロトプテルス

進化

古代魚は魚類や両生類の進化に深く関わっているグループです。時として対立する動物解剖学と分子生物学のちょうど半ばにある脊椎動物の進化は、今なお混迷の中にあります。

肺魚は両生類の祖先か

動物の進化を探るには動物解剖学と分子生物学が大きな役割を担っています。特に分子生物学における遺伝子の類似度は、異なる二つの種がどのくらい前に別の進化を始めたかを結論づける根拠になります。

しかし、遺伝子を採取できない古生物には分子生物学は役に立ちません。両生類が出現したのはデボン紀、総鰭類のうち唯一の生き残りである現生シーラカンスもデボン紀に繁栄した種類ではありません。

このことから、化石こそが唯一の手がかりとなるのです。

近年の研究では総鰭類が両生類の祖先であることはわかっています。しかし、総鰭類から原始肺魚類へと進化し、原始肺魚類から両生類へ進化したのか、総鰭類から原始肺魚類と両生類が同時に進化したのかはわかっていません。

長い時を経て、原始肺魚類はネオケラトドゥスやプロトプテルス、レピドシレンへと進化しました。こうして高等魚類へと進化した現生肺魚類は両生類の祖先ではありませんが、同じ祖先を持つ兄弟と言っても良いかもしれません。

ポリプテルスの謎

古くからポリプテルスの起源については様々な議論が飛び交い、分類も進化も混乱を極めてきたグループです。しかし近年になり、最古の化石も発見され、その正体もようやくわかり始めてきました。

ポリプテルスは原始的な形質を多く持つ、いわば古代魚の見本市のような魚です。そのため、はるか古代に出現したと思い込んでしまいがちですが、そうではありません。ポリプテルスが現在の姿になったのは新生代第三期、恐竜が絶滅した後の事です。

そしてその姿は、エンドリケリー エンドリケリーや、エンドリケリー コンギクスにたいへん良く似ていたようです。

ポリプテルスは生存に有利な古い形質をあえて残しながらも、さらに環境に合わせて特化したグループです。その起源は総鰭類と考えられていますが、総鰭類の生き残りである現生シーラカンスとは遺伝的にかけ離れており、これはポリプテルスがシーラカンスとは別の総鰭類から進化してきたという可能性を示唆するものでもあります。

飼育

古代魚を飼育しようと思ったら、「原始的かどうか」とか、「生きた化石かどうか」とか、そうしたものに惑わされず、見た目のイメージで選ぶのが古代魚を思い切り楽しむコツです。何と言っても観賞魚として飼育するのですから。

古代魚を飼育する上での基本は、置ける限り大きな水槽を用意する事と、水槽サイズよりひとつ上のフィルターを使うということです。

とにかくほとんどの古代魚は大型化する上に大食漢で、しかも水を汚しやすい生きエサを好む傾向にあるため、フィルターには強力な濾過能力が要求されます。

外部式フィルターは濾過能力も強力で水流も十分ですが、目詰まりをしやすいため、外部式フィルターを使用する場合には、サブフィルターにリング状の濾過器を用い、プレフィルターとして使用すると良いでしょう。

また、掃除をこまめにするという前提なら、上部式フィルターほどメンテナンスと日頃の管理が楽なフィルターもありません。活性炭などの吸着濾材も手軽に交換できるので、水の匂いが気になる場合にも便利です。

水質については中性が無難です。特にポリプテルスや肺魚は酸性に傾くと、体表の粘膜に異常をきたしたり病気にかかりやすくなったりしますので、とにかく水換えを欠かさないという心構えが大切です。

古代魚の種類