古代魚

古代魚の飼育と進化~原始的な熱帯魚

古代魚の飼育と原始魚類の進化を解説。

地球で最初の原始魚類

魚類が地球上に登場したのは古生代カンブリア紀、最古の化石は中国雲南省の澄江生物群から発見された原始魚類ミロクンミンギア(あるいはハイコウイクチス)と言われています。

カンブリア紀の生物としてはピカイアも知られていますが、こちらは魚類ほど進化しておらず、現存のナメクジウオに近い生物だったと考えられています。

古生代オルドビス紀と古生代シルル紀には甲冑魚や棘魚などが繁栄しましたが、現在は全て絶滅しています。現存する魚類の先祖が現れたのはデボン紀。原始硬骨魚類、そして、そこから進化した、条鰭類、肺魚類、総鰭類です。

原始硬骨魚類

軟骨魚類(サメやエイ)と硬骨魚類(軟骨魚類と無顎魚類を除く、現存する全ての魚類)の祖先にあたるのが原始硬骨魚類で、このグループを元に、条鰭類、肺魚類、総鰭類が進化してきました。

条鰭類

スズキやコイなど、現存するほとんどの魚類は条鰭類に含まれます。原始条鰭類はこうした魚類全ての祖先にあたり、原始硬骨魚類から進化した魚類のうち、もっとも成功したグループです。また、代表的な原始魚類であるパラエオニスクスは、熱帯魚の世界で古代魚として人気のガーパイクやアミア、ポリプテルスなどに姿を変え、原始魚類の形質を今に伝えています。

肺魚類

デボン紀に繁栄した肺魚の仲間です。原始肺魚類はすでに全て絶滅してしまいましたが、原始肺魚類から進化したケラトドゥスの生き残りであるネオケラトドゥス(オーストラリア肺魚)や、更に進化したレビドシレンやプロトプテルスが姿を大きく変えながらも、今なお生き続けています。

なお、肺魚も両生類と同じく総鰭類から進化した古代魚ですが、肺魚を経て両生類になったという説と、肺魚と両生類が同時に総鰭類から進化したという説があり、いまだ双方の説にそれぞれ強い支持がありますが、少なくともネオケラトドゥスやプロトプテルス、レビドシレンなどの新しい肺魚類が両生類の祖先ではないことだけは確かなようです。

総鰭類

デボン紀に登場した奇跡の原始魚類、シーラカンスの仲間です。他の原始魚類が高度に進化していく中、シーラカンスだけはデボン紀からほとんど姿を変えずに生きてきた、まさに筋金入りの生きた化石です。原始魚類の証であるコズミン鱗を持つのは、現在ではシーラカンスだけです。

魚類以外の全ての脊椎動物にとって祖先にあたり、総鰭類のユーステノプテロンは両生類イクチオステガへと進化し、恐竜を経て、鳥や人類へと進化しました。

古代魚の種類