古代魚

ポリプテルス|古代魚の飼育と進化

ポリプテルスの飼育を楽しむために

ポリプテルスの進化

ポリプテルスは原始魚類の持つあらゆる特徴を集めたような古代魚です。その一方で、たくさんの背びれを持ち、ウチワのような胸びれなど、ポリプテルスならではの姿になったのは、実際はごく最近になってからです。

ポリプテルスの祖先は古生代デボン紀に繁栄したパラエオニスクスに端を発し、中生代ジュラ紀にアミアやガーパイクと分れ、新生代に現在の姿に落ち着いたことが化石からわかってきています。

古生代に繁栄した原始魚類のウロコは、コズミン質、ガノイン質、骨質の層を持っていましたが、その後、進化につれてそれぞれに分離していき、ポリプテルスはその中からガノイン質のウロコを受け継いでいます。また、浮き袋は肺魚に近い構造を持ち、空気呼吸を行うことができます。

ポリプテルスの幼魚期には両生類のような外鰓(がいさい)があるため、両生類と関連があるように思い込みがちですが、これは間違った解釈です。外鰓は発生における一時的な形態の違いに過ぎず、特別なものではありません。

こうした外観のイメージは生物学的な根拠のない、誤った思いちがいにつながりやすく、特にインターネットでは裏付けを取らずに公開されてしまっている場合も多いため、情報の正確さには注意を要します。

ポリプテルスは両生類へとつながる進化とは無関係な魚類ですが、その雰囲気を楽しむには素晴らしい熱帯魚です。

ポリプテルスの外鰓はたいていの場合、成長するにつれ消失しますが、ポリプテルス- ウィークシーのように、かなり成長しても残る場合があります。

ポリプテルスの飼育

一部を除いて大型になるため、ポリプテルスの飼育には120センチ以上の大型水槽が求められます。丈夫で飼いやすく、病気にもかかりにくいのですが、ビチャータイプ(ビキール、ラプラディー、エンドリケリー、コンギクス、アンソルギーなど)はやや弱いため、水を清潔に保つことが大切です。

ジャンプ力は凄まじく、すき間なくフタをしておかないと、ほぼ確実に水槽から飛び出します。わずかなすき間も見逃さず、体が通るだけのすき間に狙いを定めて飛び出しますので、十分な注意が必要です。

寿命は長く、大切に飼育すると20年以上はゆうに生きます。

ポリプテルスの種類

ポリプテルスは上あごタイプと下あごタイプで大別されますが、専門家はビチャータイプ、パルマスタイプと呼びます。

ビチャータイプは大型で模様が不鮮明、下あごが突き出し、背びれの数が多いという特徴があります。水が汚れるとエロモナス症にかかりやすく、見た目の剛胆さに反して虚弱な面があります。

パルマスタイプは小型種が多く、模様が鮮明で、背びれの数は少なめです。たいへん丈夫で、病気にも強く、飼育のしやすいポリプテルスです。

なお、ポリプテルスの代表種であるPolypterus bichir bichirは、かつてビチャーと呼ばれていました。そしてビチャーとして輸入されていたポリプテルスが、実はPolypterus endlicheri congicusであったことが判明し、Polypterus bichir bichirが輸入されるようになるとPolypterus endlicheri congicusはそのままビチャーと呼ばれ続け、Polypterus bichir bichirはビキールと呼ばれるようになりました。

ビチャータイプ

パルマスタイプ

イルペトイクチス類